古本屋でワクワクした若かりし頃
古本屋巡りは宝探し
子どもの頃、父親に何気なく連れて行ってもらった「古本屋」という存在。
店内にはいろいろな本が並んでいたのだろうが、文庫本とマンガ単行本が並んでいた本棚しか記憶にない。
そんな中で、初めて買ったのは江口寿史の「すすめ!!パイレーツ」第1巻だった。
当時は新刊のジャンプコミックスが360円だったが、お小遣いは限られているので新刊はなかなか手が出せない。
しかし面白いマンガがたくさんあったので、古本屋を巡ってはお目当ての単行本を安価にゲットするのが楽しみだった。
こういう買い方をしていると、全●巻という長編になるとどうしてもコンプリートに時間がかかる。
手持ちのお金がこれだけしかないから、今日は2冊しか買えないなぁ。
じゃあ、「今日はこの2冊にして、次来た時には■巻を買うぞ!」と決めても、次に買いにいっても大体売れてしまっている。
そうなると隣町の古本屋に探しに行くので、次第に行きつけの古本屋が増えていく。
お目当てのものが見つかった時の感激は、お宝を見つけたような達成感を感じていたと脳内錯覚している。
今では日本全国どこに行ってもブックオフだらけで、街の小さな古本屋や店頭にワゴンに入れて並べられているという光景は見なくなった。
古本屋巡りはブックオフ巡りに形が変わったというべきかも。
子どもの頃の自転車で行ける範囲から、大人になって車で行ける範囲が広がっているので少しスケールが大きくなった(小さいなぁ)。
さすがに今はマンガではないが、お目当ての本があったらやはり嬉しい。
それにしても、何気なくマンガの棚を見ても最近のタイトルばかりで、自分が昔読んでいたマンガは見かけない。
ブックオフでも昔のマンガ単行本は古すぎて売れないから置いていないのか。
少なくとも、当時の「すすめ!!パイレーツ」単行本をブックオフで見かけたことはない(再編集版はアリ)。
便利だし意義もあるけれど
ネット通販が盛況で、欲しい本はすぐに見つかるようになった。
場合によっては電子書籍にもあり、便利なことこの上ない。
また、メルカリやヤフオクなど個人取引も盛況だ。お互いWin-Winの取引で意義はあると感じる。
欲しいものは「探す」ではなく、「検索」でパッと出てくる。在庫の有無と所持金の有無で入手可否が決まる。
すぐに手に入る便利さゆえに簡単すぎて味気ないというか、手に入れた時の喜びは以前よりも感激度が減った気がする。
今気づいてしまったのだが、実は手に入れるまでがドキドキ、ワクワクなのだ。
ドキドキ、ワクワクできる感度が下がったということだ。
これはマズイ。新しいことに挑戦しないと。
だからブログ、始めたんでしょ!
心を満たす新しい宝探しに行かないとね。